PET(陽電子放射断層撮影)とは
PETとは、(Positron EmissionTomography)の略称で、ブドウ糖を多量に摂取するがん細胞の特性を利用する検査です。CTやMRIなどが臓器の形から異常を見つけるのに対し、PETは細胞の活動の様子から異常を発見します。検査方法は、ブドウ糖によく似たFDGという検査薬剤を体内に注射し、全身に行き渡らせます。「がん」はブドウ糖を取り込むという性質があるため、FDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)の集まり具合をPETカメラで画像化することで、「がん」の有無や位置、大きさを調べることができます。
PET検査のメリット
・全身を一度に撮影するので、「がん」の転移や再発を検索するのに役立ちます。
・着衣のまま横になるだけですから苦痛がほとんどありません。
・CTやMRIが病巣の形状を検査するのに対し、PETは病巣の機能を検査します。
・良悪性の鑑別や、「がん」の悪性度・進展度を測ることができます。
PET検査を行うわけ
近くにPET検査施設が有ったのは、知っていたので、通る度に、一度は検査しても良いかな程度に思っていました。きっかけは『N-NOSE』検査でC判定になったので、PET検査を受ける決断をしました。
PET検査で検出できる「がん」 は、一般的に1cm程度以上の様です。言い換えれば、1cm以下は見つかりにくい事になります。N-NOSEの線虫が1cm以下を検出したとしたら、今回のPET検査だけで無く、「がん」の部位を見つかるため、定期的に検査が必要と思います。
PET受診内容
私の場合は、
- PET施設のホームページで、電話番号を調べ電話予約
- 下の検査コースを選択しました。
スタンダードコースを選択:料金 115,500円
検査内容:
・PET全身撮影、腫瘍マーカー(9項目)、
・胃疾患リスク検査、
・一般血液検査、
・便潜血検査(2日法))
検査内容の詳細は、下記にあります。 - 予約出来る日を選択
電話した日より、2週間後の午前10:30から予約が取れました。
(検査時間は、約3時間) - 検査資料を後日、郵送されるとの事
- 問診書の回答と前日までの検便採取
問診書には、気になっている部位を書きました。
スタンダードコースを選択を選択したわけ
PETは、万能では無いです。
私が伺った検診所の検診メニューです。

スタンダードコースを選択しました。
PET検査の限界(偽陰性:検出しづらい部位)を知ったので、
偽陰性になりやすい場合が以下
- 腫瘍径が1cm以下
- 細胞内にFDGを留まりにくくする酵素の存在(原発性肝癌等)
- 高血糖状態(糖尿病)
- 細胞成分が少ない腫瘍(胃印環細胞癌等)
- 尿路に接している部位(腎癌 膀胱癌 前立腺癌等)
- 悪性度の低い腫瘍(肺高分化腺癌等)
PET検査だけでは、私が気にしている”尿路に接している部位”の検査が、手薄な感じがしたので血液で検査する腫瘍マーカー検査もある、スタンダードコースを選択しました。
検査当日
- 検査開始時間前30分前に、受付を済ませました。
- 問診を受けました。
(PET検査は、若干の被爆となる様です。医者から検査直後、小さい子供を抱かない様にと言われました。”念のためだそうです。”) - 検査用服に着替えました。
- 静脈からFDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を約15秒間注射しました。
(私の場合、FDG注射時、気分に問題ありませんでした。(人によりますが、気分が悪くなる方もいる様です。)) - ビジネスクラスの様な椅子で1時間安静にしました。
- PET撮影、装置のドームの中に横になり入り、15分不動状態でした。
(下着が”ボタン”付きでしたが、問題無いとの事。→後で確認出来ましたが、ボタンが撮影されている様です。) - 私服に着替え
- 会計をして終了しました。
所要時間、2時間ぐらいでした。
検査結果報告は、2週間後との事でした。
検査結果(10日後)
下記は、検査結果画像です。
PET画像(左)、CT画像(右)は、FDGが集中している部分に注目した画像です。

右側は、CT画像で前立腺肥大部分にFDGが集まっているとのこと。
(赤い矢印の示す、赤黄色部に炎症有り)
→ここは、血液検査PSA値が範囲内のため、がんでは無いと判断されました。
PET検査では、「がん」を確認出来ませんでした。
まずは、一安心です。
『N-NOSE』検査を発端とした「がん」のスクリーニング、『PET』検査→の検査旅となっています。
次に『人間ドック』も計画します。
本件は、
情報収集・周辺の環境を含めた、あくまでも私見による感想と行動です。
コメント